米国国防総省のウェブサイトに、「2019 China Military Power Report」と題された報告書が、２０１９年５月２日付けで掲載されており、当ブログでは、その内容を和訳し、順次紹介して行きます。
－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
２．軍近代化の目標と動向
中国海警局
China Coast Guard (CCG).
中国海警局の急速な拡大と近代化は中国が海洋での権利を執行する能力を向上させた。２０１０年以来、大型の哨戒艦艇（1,000トン以上）による中国海警局の艦隊は、約６０隻から１３０隻以上と２倍以上に隻数が増加し、世界で最大の沿岸警備隊となり、複数の論争エリアで同時に拡大した沖合での作戦を実行できるまでになった。さらには、新しい船になるほど旧船よりも相当に大きくまた能力が向上しており、大半の船はヘリコプター施設、大量水高圧放水砲、３０ミリから７６ミリの銃を装備している。このような船の幾隻かは、長航続距離のエリア外での作戦を実行できる。そのため、２０１６年１０月にスカボロー礁の近くで起こったように、中国籍ではない地元の漁船を、中国海警局の船は威嚇できる。
続く