米国国防総省による核態勢の見直し(210)

 

米国国防総省のウェブサイトに2018年2月に掲載された「核態勢見直し(NPR)」を当ブログで和訳したものを、順次紹介しています。 

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            核態勢見直し

       NUCLEAR POSTURE REVIEW 

          2018年2月  

 

            国防長官府
     OFFICE OF THE SECRETARY OF DEFENSE

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X. 核不拡散と核軍縮

  Non-proliferation  and Arms Control

 

 

核不拡散と核不拡散条約

 Non-Proliferation and the Nuclear  Non-Proliferation Treaty

 

 

核軍縮
Arms Control

 

核軍縮は、国家間の戦略的な競争を管理することを助けることによって、米国、同盟国とパートナーの安全保障に貢献できる。核軍縮は、相互に合意された核態勢を検証可能で執行可能な方法で成文化することによって、国家間の有用な程度の協力と信頼を確立することを助けることができる。敵との関係において、透明性、理解と予見性を高め、それによって誤解と誤計算のリスクを低減できる。

 

また、正式の合意に加えて、ドクトリンと戦力についての規則的な対話は、相互理解に貢献し誤計算のリスクを低減できる。

 

たとえば、冷戦時の一連の軍縮合意においては、米国とソビエトは透明性を増やし、競争を緩和し、戦略的な核兵器での概略の均等性を成文化し、競争の分野を閉じることが出来た。

 

続く