米国国防総省による核態勢の見直し(19)

 

米国国防総省のウェブサイトに2018年2月に掲載された「核態勢見直し(NPR)」を当ブログで和訳したものを、順次紹介しています。

 

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           核態勢見直し

       NUCLEAR POSTURE REVIEW

 

          2018年2月  

 

            国防長官府
     OFFICE OF THE SECRETARY OF DEFENSE

 

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                       エグゼクティブサマリー

                      EXECUTIVE SUMMARY

 

            序

                         INTRODUCTION

 

 

不確定な未来への予防
Hedge against an Uncertain Future 

 

米国は、一層協調的で穏やかな安全保障環境をつくる取り組みを継続するが、また、見込まれるリスクまた予期されないリスクに対して予防しなければならない。予防するための戦略は、リスクを減らし、また、地政学上、技術上、作戦上、計画上を含めて時を経て出現するかもしれない脅威を回避するのに役立つ。また、その戦略は、抑止に貢献し、核能力の獲得あるいは拡大を通して利点を得ることが出来るという潜在的な敵の確信を低下させることができる。潜在的な敵の防衛政策と戦略において核兵器が一層顕著となりまた将来の脅威の環境が不確定であることを考慮すると、米国の核能力と核能力を迅速に変化させる能力は予期できないリスクを含めてリスクを軽減しあるいは克服するのに必須となる。

 

続く