中国の軍事力2019(10)

 

米国国防総省のウェブサイトに、「2019 China Military Power Report」と題された報告書が、2019年5月2日付けで掲載されており、当ブログでは、その内容を和訳し、順次紹介して行きます。

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要 旨

Executive Summary

 

地域の論争を扱う包括的なアプローチ 

A COMPREHENSIVE APPROACH TO MANAGING REGIONAL DISPUTES

 

中国は、中国共産党が権力を占有することに役立った経済発展に対して非常に重要な地域の安定性を損なうことなく、国の目標を確かなものにすることを目指している。

 

しかし、中国の指導者は、武装した紛争には至らない戦術を用いて、戦術的な目標を追求している。それは、インド太平洋地域で米国、その同盟国とパートナー、その他と武装した紛争を引き起こすには至らないように計算された活動を用いてである。

 

このような戦術は、南シナ海と東シナ海でまたインドとブータンとの国境に沿って領土と領海の主張を中国が追求する際に、明白である。

 

2018年に、「中国はスプレー諸島の軍事化を進めない」という習国家主席による2015年の誓いを裏切り、スプレー諸島の前哨基地に対艦クルーズミサイルと長射程の地対空ミサイルを設置することによって南シナ海で軍事化を継続した。

 

また、中国は、利益を促進し他国からの反対を軽減するために、軍事的と非軍事的の両方の威圧的な手段を意図して用いる。

 

続く