宇宙の安全保障への挑戦(28)

 

米国国防総省のウェブサイトに2019年2月12日付けで発表された「宇宙の安全保障への挑戦 Challenges To Security In Space」を、当ブログで和訳し、順次紹介して行きます。

 ---------------------------

  

    国防情報局 Defense Intelligence Agency

 

 

      題目:宇宙の安全保障への挑戦

    Challenges To Security In Space

 

中国

 

戦略、ドクトリンと意図

Strategy, Doctrine, and Intent

 

人民解放軍は、情報世界を統御する能力である宇宙での優位性と敵にはそのような優位性を持たせないことを、近代の「情報化戦争」を戦う主要な要素として見ている。1991年の湾岸戦争で米軍の行動を観察して以来、人民解放軍は、情報化戦争を実践し敵の情報化戦争に対抗することに焦点を当てるために、武器システムを近代化しドクトリンを更新する取り組みを開始した。

 

米軍と同盟国の軍隊への宇宙利用の作戦の重要性を中国が認識し、配備された中国軍の遠隔作戦を可能にする宇宙の重要性が増大する中で、宇宙と対宇宙作戦は、人民解放軍のキャンペーンの統合的な要素となって来る。また、地域での軍事紛争の間、米国の介入を阻止し対抗する手段として、中国は対宇宙作戦を見ている。

 

米軍と同盟国の軍隊の作戦を人民解放軍が分析した結果によると、「人工衛星とその他のセンサーを破壊したり捕獲したすることによって精密誘導兵器の使用が困難になる」と言明されている。さらに、人民解放軍の書類では、偵察、通信、ナビゲーション、早期警報衛星は、「敵の眼を塞ぎ敵を打ち負かす」ための攻撃の対象となることが示唆されている。

 

続く