米国国防総省による核態勢の見直し(117)

 

米国国防総省のウェブサイトに2018年2月に掲載された「核態勢見直し(NPR)」を当ブログで和訳したものを、順次紹介しています。

 

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           核態勢見直し

       NUCLEAR POSTURE REVIEW

 

          2018年2月  

 

            国防長官府
     OFFICE OF THE SECRETARY OF DEFENSE

 

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VI. 現在の脅威に対抗する米国の戦略

  U.S. Strategies to Counter Contemporary Threats 

 

多様な不確定性へのヘッジ

Hedge against Diverse Uncertainties

 

国防省長官とエネルギー省長官によって2008年に述べられたように、米国の核獲得と生産のインフラの主要な要素は「委縮」してきたため、このようなリスクは今日とりわけ先鋭化している。

 

「現存の核兵器は、その大部分が20年から30年前に設計されたものであるが、設計寿命を越えてよく維持されている」と、両長官は述べた。

 

米国の現存の核能力と核兵器のインフラのための維持と取り換えプログラムを遅らせる余裕はこれ以上ないのである。

 

これからの10年の間に、このようなプログラムへのプログラム上のリスクを注意深く扱うことによってのみ欠点を避けることができる。

 

不測の挑戦への米国のヘッジ戦略は二つの並列の方策に基づいている:その一つは、地政学上、技術上、作戦上、プログラム上のリスクの範疇の中で挑戦が出現する可能性を減らすことであり、二つ目は、予防策が不適切となって生じる損害を減らすことである。この二本立てのヘッジ戦略は、米国の核戦力と支援インフラの能力と規模に指針を与えることに役立つのである。

 

続く