米国国防総省による核態勢の見直し(116)

 

米国国防総省のウェブサイトに2018年2月に掲載された「核態勢見直し(NPR)」を当ブログで和訳したものを、順次紹介しています。

 

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           核態勢見直し

       NUCLEAR POSTURE REVIEW

 

          2018年2月  

 

            国防長官府
     OFFICE OF THE SECRETARY OF DEFENSE

 

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VI. 現在の脅威に対抗する米国の戦略

  U.S. Strategies to Counter Contemporary Threats 

 

多様な不確定性へのヘッジ

Hedge against Diverse Uncertainties

 

米国のヘッジ戦略は潜在的なリスクの四つのカテゴリーに対応する:

  • 地政学的なリスクに含まれるのは、新しい敵の出現、敵の核戦力の拡大、敵の戦略とドクトリンの変化、敵同士の関係の変化そして核のさらなる拡散である
  • 技術的なリスクには、米国の核戦力の主要な要素の破壊から生じる技術的な挑戦や米国の核抑止能力への新しい脅威となる敵による技術的なブレイクスルーから生じる技術的な挑戦が含まれる
  • 作戦上のリスクには、米国の核戦力の有効性を低減する作戦上の欠陥の可能性が含まれる。それには、配備された戦力の活用性の低下、指定された攻撃目標の同定や分析を妨げる情報収集のギャップそして効果的な抑止を維持するのに必要な要求が含まれる
  • プログラム上のリスクには、保守プログラムの遅れ、伝統的な核システムの予定より早期のあるいは急激な老朽化、そして、特別の核物質の必要量の生産能力の不足、が含まれる。

続く