米国国防総省による核態勢の見直し(113)

 

米国国防総省のウェブサイトに2018年2月に掲載された「核態勢見直し(NPR)」を当ブログで和訳したものを、順次紹介しています。

 

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           核態勢見直し

       NUCLEAR POSTURE REVIEW

 

          2018年2月  

 

            国防長官府
     OFFICE OF THE SECRETARY OF DEFENSE

 

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VI. 現在の脅威に対抗する米国の戦略

  U.S. Strategies to Counter Contemporary Threats 

 

拡大抑止と適応化した保証

Extended Deterrence and Tailored Assurance

 

 アジアにおける抑止の強化
 Strengthening Deterrence in Asia

 

米国の核態勢も異なる。冷戦終了後、米国はアジアに配備された核兵器を全て撤廃し、代わって、同盟国に核抑止を拡大するために海洋発射巡航ミサイル(TLAM-N)によって補完された戦略核能力に依存した。

 

2010年の核態勢見直しに続いた海洋発射巡航ミサイルの退陣によって、現在、米国はアジア太平洋地域での核抑止と同盟国の保証のための戦略的核能力にほとんどもっぱら依存している。そのため、アジア太平洋地域での協議と協調的対応はヨーロッパに比べて異なる。 

 

この複雑な環境において、信頼できる拡大抑止と効果的な保証を維持するために、米国は次のことを実行する:

  • 統合され柔軟で適応する米国の核・非核の能力を維持する
  • 北朝鮮のミサイルの脅威に対してミサイル防衛に引き続き投資する
  • 抑止への共同のコミットメントを軍事演習を通して同盟国と共に明示する
  • 核の危険と抑止への要求の共有の理解の協議を継続し向上させるよう同盟国と共に取り組む。

続く