米国国防総省による核態勢の見直し(88)

 

米国国防総省のウェブサイトに2018年2月に掲載された「核態勢見直し(NPR)」を当ブログで和訳したものを、順次紹介しています。

 

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           核態勢見直し

       NUCLEAR POSTURE REVIEW

 

          2018年2月  

 

            国防長官府
     OFFICE OF THE SECRETARY OF DEFENSE

 

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V. 適応する戦略と柔軟な能力

  Tailored Strategies  and Flexible Capabilities     

 

適応する戦略

Tailored Deterrence

 

「一つで全てに適用できる」抑止策は存在しない。効果的な抑止への要求は、それぞれの潜在的な敵の独特の認識、目標、利益、強さ、戦略と弱点に対処する必要性に応じて変化する。ある潜在的な敵に効果的な抑止戦略は、別の敵には有効ではないかもしれない。従って、米国は、一連の敵、脅威、状況を効果的に抑止する適応したアプローチをとる。適応した抑止戦略は、潜在的な敵がどのような独特の方法でコストとリスクを計算するのかを考慮に入れ、潜在的な敵に侵略のコストを知らしめるように設計されている。このためには、戦略的な安定性を確かなことにするためえに、現在と将来に対して、米国の抑止の選択肢について多様性が求められる。また、適応した抑止は、異なった潜在的な敵と緊急事態に米国の戦略を適応させる進行形の分析を必要とする。このような分析は、潜在的な敵が受け入れられない損害をどのように定義するか、また、侵略に伴うリスクと費用を潜在的な敵にどのようにして確実に知らしめることが出来るかを扱うのである。従って、米国の抑止戦略を調整することは、適応した抑止を意味するのである。

 

続く