米国国防総省による核態勢の見直し(77)

 

 

米国国防総省のウェブサイトに2018年2月に掲載された「核態勢見直し(NPR)」を当ブログで和訳したものを、順次紹介しています。

 

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           核態勢見直し

       NUCLEAR POSTURE REVIEW

 

          2018年2月  

 

            国防長官府
     OFFICE OF THE SECRETARY OF DEFENSE

 

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IV. 永続的な国家目標と米国安全保障戦略での核兵器の役割

  Enduring National Objectives  and the Roles of

  Nuclear Weapons  in U.S. National Security

  Strategy

 

核攻撃と非核攻撃の抑止

Deterrence of Nuclear and Non-Nuclear Attack

 

米国の最高度の核政策と戦略の優先事項は、あらゆる規模の核攻撃から潜在的な敵を抑止することにある。潜在的な敵は、米国はどのような状況においても核攻撃を抑止するのに必要な意志と応答の選択肢を有していることを、理解しなければならない。

 

抑止戦略の実際の適用は時と状況に応じて変化するが、抑止の基本的な本質は変わらない。それは、攻撃や紛争の拡大を防止するために、敵の決定解析に決定的な影響を及ぼすことにある。

 

潜在的な敵は、米国、同盟国とパートナーへの侵略は失敗しまた耐えられないような代償を伴うことを理解しなければならない。

 

攻撃の成功の見込みがないことと見込まれる代償は獲得物より遥かに大きいことを確実なことにすることによって、米国は攻撃を抑止するのである。

 

米国の抑止戦略は、核攻撃と非核攻撃を抑止するために国力の複数の要素を常に組み合わせてきた。国力の全ての要素を組み合わせ実施することは、潜在的な敵が軍事能力を組み合わせ抑止しなければならない潜在的な挑戦の範囲を拡大しており、ますます重要となって来た。このことは、潜在的な敵からの限られた核攻撃の拡大と非核の戦略的攻撃という脅威について特に真実なのである。

 

続く