米国国防総省による核態勢の見直し(56)

 

米国国防総省のウェブサイトに2018年2月に掲載された「核態勢見直し(NPR)」を当ブログで和訳したものを、順次紹介しています。

 

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           核態勢見直し

       NUCLEAR POSTURE REVIEW

 

          2018年2月  

 

            国防長官府
     OFFICE OF THE SECRETARY OF DEFENSE

 

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II. 展開する不確定な国際安全保障環境

   An Evolving and Uncertain  International Security

   Environment

 

大国競争への回帰

The Return of Great Power Competition

  

米国は、ロシアも中国も敵国と見ることを望まず、両国と安定した関係を目指している。米国は、

  • それぞれの核政策、ドクトリンと能力の理解を高める
  • 透明性を改善する
  • ご計算と誤解のリスクに対応するようにする

ために、中国との対話を引き続き目指すものである。

 

米国とロシアは、核競争と核のリスクに対応するために、過去に戦略的な対話を維持してきた。クリミアの占領を含めてロシアの行動が原因で、このような建設的な関係は大幅に縮小した。米国は、ロシアが攻撃的な行動をとらずまた威圧的な核の脅威を発することなく、米国、同盟国とパートナーと透明で建設的な関係を保つ新しい日が来ることを心待ちにする。

 

しかしながら、今回の核態勢見直し(NPR)は、ロシア、中国とその他の国の戦略的な政策、プログラムと能力、とりわけ、米国、同盟国とパートナーを守るのに要求される核の、すなわち柔軟で適用力があり反発力のある米国の核能力について、正直に言及するのである。

 

続く