米国国防総省による核態勢の見直し(51)

  

米国国防総省のウェブサイトに2018年2月に掲載された「核態勢見直し(NPR)」を当ブログで和訳したものを、順次紹介しています。

 

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           核態勢見直し

       NUCLEAR POSTURE REVIEW

 

          2018年2月  

 

            国防長官府
     OFFICE OF THE SECRETARY OF DEFENSE

 

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II. 展開する不確定な国際安全保障環境

   An Evolving and Uncertain  International Security

   Environment

 

前回の核態勢見直し(NPR)はいくつかの主要な指摘事項と現実とはならなかった安全保障環境の本質への期待に基づいた。とりわけ、前回の核態勢見直し(NPR)は次の期待を反映している。

  • ロシアとのあるいは大国間の軍事対決の見込みは減少し劇的に減少を続ける。
  • 米国は、核拡散のインセンティブを世界規模で低減でき、また米国の国家安全保障戦略での核兵器の役割と米国兵器庫の核兵器の数の両方を減らすことができる。

 

このようなことは、一部は、米国が核兵器削減を先導すれば、他の核武装国は追随するという熱望に基づいていた。核兵器の役割と数を減らしそして他国が同じことを行うよう説得する米国の取り組みには、冷戦時代の最高値以来、米国の核兵器貯蔵を85%以上削減したことが含まれている。しかし、潜在的な敵は、核戦力を拡大しまた近代化した。国際的安全保障環境でのこの展開それに別の否定的な展開は、米国、同盟国とパートナーに新しい重大な挑戦を呈する。その結果、米国の以前の楽天的な指摘事項と期待は、米国の今後の核政策、核戦略と核態勢にとって時代遅れとなった。

 

続く