米国国防総省による核態勢の見直し(25)

  

米国国防総省のウェブサイトに2018年2月に掲載された「核態勢見直し(NPR)」を当ブログで和訳したものを、順次紹介しています。

 

 ---------------------------

 

           核態勢見直し

       NUCLEAR POSTURE REVIEW

 

          2018年2月  

 

            国防長官府
     OFFICE OF THE SECRETARY OF DEFENSE

 

        -------------

 

                       エグゼクティブサマリー

                      EXECUTIVE SUMMARY

 

            序

                         INTRODUCTION

 

柔軟で保障された核能力:経済的な優先事項

Flexible and Secure Nuclear Capabilities:   An Affordable Priority

 

これまでの何十年間変わることなく、米国の上級高官は、国防総省の最大の優先事項は核攻撃を抑止することであり同時にそのための核能力を維持することであることを強調してきた。米国の核能力を維持し置き換えるプログラムの費用見積もりは一定ではないが、見積もりの最高値といえども、将来費用の最高は現在の国防総省の予算の約6.4%である。

 

米国の老朽化する核戦力を維持し運用するためには、国防総省の予算の2%から3%が必要となる。これからの何十年間という使用のために三元戦略核戦力を再構築する置き換えのプログラムは、数年間、維持と運用のために要求される現在の2~3%を越えて約4%しか必要とならない。

 

長期の置き換えプログラムに必要となる現国防総省予算の6.4%は連邦予算全体の1%でしかないのである。米国の核能力を置き換えるためのこの水準の支出は、1980年代の最後のこのような投資期間に要求された国防総省予算の10.6%と比較できる。それは、当時、連邦予算のほぼ3.7%、また、1960年代の初期に要求された国防総省予算の17.1%であった。

 

アメリカ国民、同盟国、パートナーの安全への米国の核抑止力の重要性を考慮して、維持と置き換えのプログラムは必要でありまた経済的であることは疑いのないことである。

 

続く