米国国防総省による核態勢の見直し(12)

 

米国国防総省のウェブサイトに2018年2月に掲載された「核態勢見直し(NPR)」を当ブログで和訳したものを、順次紹介しています。

 

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           核態勢見直し

       NUCLEAR POSTURE REVIEW

 

          2018年2月  

 

            国防長官府
     OFFICE OF THE SECRETARY OF DEFENSE

 

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                       エグゼクティブサマリー

                      EXECUTIVE SUMMARY

 

            序

                         INTRODUCTION

   

米国の核能力の価値
The Value of U.S. Nuclear Capabilities

 

米国の核能力と抑止戦略が米国と同盟国とパートナーの安全保障に必要である基本的な理由は直ちに明白である。米国の核能力は核による侵略と核によらない侵略の抑止に対して不可欠な貢献をしている。その抑止効果は、米国の最優先事項である敵による核攻撃を防止するのに唯一のものでありまた必須のものである。米国の核能力は紛争の全てを必ずしも防止することはできないのであり、そのように期待すべきでもない。しかし、核能力は核による戦略と核によらない戦略の両方を抑止できる唯一のものである。核能力はこのような抑止に必要であり、近未来においてもそうである。また、非核戦力は必要な抑止の役割を果たすが、核と同等の抑止効果を伴わない。そのことは、核抑止力の出現以前に、列強間の戦争を防止するための通常兵器による抑止が、定期的にまた悲惨な過去の失敗となったことに反映されている。さらには、通常戦力のみでは、核の拡散防止に重要な米国の拡大した核抑止力に安全保障上膨大な価値を認める多くの同盟国を安心させるのに不適切である。

 

続く