ひとくちメモ 高速炉と高速増殖炉

次世代の原発を担うのが高速炉あるいは高速増殖炉と言われています。この似た名称の原子炉はどう違うのでしょうか。

 

高速炉(fast reactor)も高速増殖炉(fast breeder reactor)のどちらも高速中性子を使います。使う核燃料も基本的に同じです。また、どちらも核分裂性物質を消費しながら、燃料親物質から核分裂性物質を生成します。

 

違いは、高速炉は消費される核分裂性物資よりも生成される核分裂性物質が少なくなるように設計されます。一方、高速増殖炉では、消費される核分裂性物質よりも生成される核分裂性物質が多くなるように設計されます。すなわち、高速増殖炉では核分裂性物質の増殖が起こるように設計されるということです。

 

高速炉増殖炉では、核分裂性物質が原子炉の中に蓄積されるので、取り出して別の原子炉に供給することができます。つまり、高速増殖炉は、核分裂性物質を生み出すことを目的にして設計されます。

 

ここで問題になるのが、生成されるあるいは増殖される元素です。

 

ウランを用いる高速炉/高速増殖炉ではプルトニウムが生成されます。高速炉ではその中で消費されるのですが、高速増殖炉では余分のプルトニウムが生成されるので、それを取り出すと核兵器に転用できる危険をはらんでいます。そのため、高速増殖炉の開発は核の拡散と言う観点からは極めて危険な原子炉と言えます。

 

以上